20年に一度の伊勢神宮の遷宮に使うため上松町で伐り出された御神木が、伊勢に向け出発しました。
町内の国有林から伐り出され、人の手によって運ばれた2本のヒノキの御神木。
JR上松駅前の広場ではけさ町民など400人以上が集まり、御神木を送り出す最後の行事が行われました。

「獅子舞」伊勢までの道中の安全を祈り、獅子舞が披露されたほか、お祝いの餅まきも行われました。
そして午前9時半。祝い唄が響く中、御神木を載せたトラックが出発すると、住民や観光客などが見送りました。

愛知県から:「すごく迫力があって、日本人として誇らしい気持ちになった」
見送った住民:「無事に(伊勢に)着いてくださればいいんですけど、大丈夫でしょう、こんなに皆さんで盛り上げているんですから」
上松町を出発した御神木は道中の市町村にも立ち寄りながら、三重県の伊勢へと向かいます。

県内の最終地点・南木曽町でも太鼓の演奏や餅投げが行われ、にぎやかに御神木を送り出しました。
伊勢神宮御神木祭木曽奉賛会 山田弘会長:「だんだんと皆さんの気持ちがのっかっていって、だんだん御神木に本当になっていくんだなという思いと、御神木に対しては、感謝と崇高の念でいっぱいです」

御神木は岐阜・愛知を通り、あさって三重県内へ。
伊勢神宮の内宮(ないくう)へは9日に、外宮(げくう)へは10日に届けられ、8年後・2033年の式年遷宮でご神体の器として使われます。