“減反政策をやめて農地を大規模に集約”という考え方
では、減反政策をどのように転換したらよいのか。山下氏は「コメ農家の大規模化をさらに進める」ということを強調しています。
農水省によりますと、日本のコメ農家の現状は、小規模農家(作付け延べ面積5ヘクタール未満)が全体の93%で、大規模農家(作付け延べ面積15ヘクタール以上)は2%です。
その上で、大規模化の1つの流れとしては、以下の通りです。
小規模農家が、持っている農地を大規模農家に貸し出す
→大規模農家はさらに大規模に農業を進めることができ、収穫量がアップすれば大量生産でコストダウン、収入も増
→大規模農家が儲かれば、小規模農家に払う賃料も増
→消費者としては安くて質の良いコメを安定的に得られる
このように、減反政策をやめて農地を大規模に集約し“三方よし”とするのが山下氏の考えです。