大阪・関西万博会場から中継です。現地にいる松崎さん!
(松﨑キャスター)
大屋根リングからお伝えします。先ほどまで、こちらのホールで、屋久島・奄美をはじめとした日本の世界自然遺産をアピールするイベントが開かれました。
屋久島と奄美の子どもたちも参加し、自然と共生する日本ならではの取り組みを世界へ発信しました。

世界自然遺産に登録されている国内の5つの地域が集まって開かれた5日のイベント。自然保護だけでなく、そこに住む人たちのの文化や暮らしも大切にする「日本型の自然保護」を世界へ発信しました。
5日は国内外から3000人以上が会場に集まりました。
(瀬戸内町・古仁屋中2年 脇田勇波さん)「風とともに僕の背中を押してくれる壮大に広がる自然の景色がやっぱり僕は大好きだ」
イベントでは、世界自然遺産がある5地域の小・中学生10人が「世界自然遺産と私たち」をテーマに書いた作文の朗読と表彰式が行われました。
(瀬戸内町・古仁屋中2年 脇田勇波さん)「触れたり、時には隠してもらったり雨から守ってもらったり。ガジュマルの木は僕にとってお父さんみたいな存在」
鹿児島から選ばれた4人は、世界遺産とともに暮らす中での気付きや魅力を伝えていました。

(瀬戸内町・古仁屋中2年 脇田勇波さん)「足がぷるぷる震えた。まちの良いところや人の温かさについて伝えたかった。100点、いや120点」
午後は、世界自然遺産の魅力について有識者らによるシンポジウムが開かれ、人と自然が共存する大切さを伝えました。

(奄美博物館 平城達哉学芸員)「毎年のように(昆虫の)新種が発見されている。アマミノクロウサギを保護することは小さな昆虫を守ることにもつながっている」
そして、大自然の中で受け継がれてきた伝統の踊りなども披露されました。
屋久島からは、江戸時代後期ごろから伝わるとされ、無形民俗文化財に指定されている楠川盆踊り。奄美からは島唄や六調などを披露し、会場が一体となって盛り上がっていました。
(京都から)「自然を守ろうとして生活をしているところがすばらしい」
(兵庫から)「200年も続いてきてすごい。繋いできた人がいるから今がある。きょうという日にこられて良かった」

(関西奄美会 先山和子会長)「何かあればすぐに踊る。その瞬間がここでもできた。みんなを巻き込んで踊れるのが良い」
最後は、自然保護と住民の暮らしを両立していく日本独自の考え方をまとめた「世界自然遺産5地域会議メッセージ」が世界に向けて発信されました。
(松﨑キャスター)貴重な自然を後世に残していくには、地域の連携はもちろん、地球温暖化なども含め世界規模で考えていく必要性を改めて感じました。
さまざまな価値観を持った人が集まる万博で伝えられたことは意義があるのではないでしょうか。