関税上乗せしても「国産米より割安」
日本政府は、国際的な取り決めにより、アメリカやタイなどから年間約77万トンのコメを「ミニマムアクセス米」として“関税をかけず”に輸入している。

食品を中心に、鉄鋼、化学品など手広く扱う総合商社『兼松』(東京本社・千代田区)では、2024年まではこの「非関税」の輸入米を扱っていたが、2025年からは関税がかかる輸入米を扱い始めた。
1キロあたり341円の関税を上乗せしても、店頭での販売価格は5キロ・3000円台前半と割安だと言う。

穀物部原料課⻑・嶋崎英彦さん:
「このような関税が設定されている状況であれば、海外から枠外でコメが輸入されることはほぼ起こらない。想定外の逆転現象が起こってしまっている」
『兼松』では、備蓄米放出の影響は限定的だとみていて、予定通りの数量を輸入するとのことだ。