■厄介者から返礼品へ… 特産品の廃棄予定部分をエサにして味も匂いも変化

そこで、まず目をつけたのが地元の特産品のブロッコリーをエサにすること。そのブロッコリーでも特に、カットした際に出る廃棄予定の茎を使ってみようじゃないかと考えたようです。
これを実際にエサにして、ウニに食べさせました。すると味に変化が出ました。
エサで甘みが増して、まろやかになったということです。清水さんに伺いますと、ブロッコリーのアミノ酸がウニの甘味成分に影響を与えたのではないかと、お話されています。

さらに、出荷前にはブロッコリー以外にも規格外の愛南ゴールドという和製グレープフルーツのようなものを与えました。すると、身がほのかな柑橘の香りになったそうです。

このウニ、ウニとブロッコリーで名前は「ウニッコリー」と命名しました。
12月ごろからが時期ということで、愛南町の温泉施設では「ウニッコリーのスペシャル海鮮丼(2200円)」を発売する予定だということです。

清水さんに伺いますと、「海の環境を良くしながら、ゆくゆくはふるさと納税の返礼品にも採用したい」ということで、食べられない邪魔者から返礼品になる可能性を秘めていることを見つけたという例もあるようです。

井上貴博キャスター:
あくまでも邪魔者って言っているのは、人間目線で勝手に言ってるだけですもんね。

俳優 鈴木福さん:
そうですね、もっともっと自分たちで発見して良くしながら、環境も良くできたらすごいですよね。こういったことを自分で発見できるようになりたいです。