『百姓一揆』令和の農家が再び“怒りの声”
【南魚沼市 高村良一さん】
「肥料、農薬、全て上がってますし、農機もとんでもない価格になっています。4000円台とは言わないが3000円代後半の価格にしてもらい、手厚くしてもらわないと、儲けさせてもらわないと本当に作る人がいなくなる」

米価は長年低迷していました。
業者間のコメの取引価格は、30年前の1995年産が60kg当たり2万1017円。
その後、冷夏で生産量が減った2003年産などを除き、米価は下がり続けました。
新型コロナウイルス禍で業務需要が大幅に減退した2021年産は、60kg当たり1万2804円にまで落ち込んでいます。

その後、2022年はロシアによるウクライナ侵攻などの影響で、肥料などの資材価格が高騰。現在も為替や物価高などで、生産資材の高止まりが続いています。
米価の低迷が続いてきたなかでの、生産資材費の高騰。
2025年の米価は過去の水準に戻りつつあるとはいえ、コメ農家をめぐる環境は厳しさを増しています。

「農家を守ろう」
「農村守ろう!」
『令和の百姓一揆』と称し、再び農家が怒りの声を上げた今の日本。
今後100年以上にわたってコメを食べ続けるために何が求められるのでしょうか?
農業のあり方が、今、問われています。