北海道・知床半島沖で観光船「KAZU I」が沈没し、乗客・乗員26人のうち20人が死亡、6人が行方不明となった事故から、今年4月で3年が経過しました。事故後、知床という観光地は大きな打撃を受け、コロナ禍からの回復が進む他地域と比べても観光客の戻りは鈍い状況が続いています。
2005年に世界自然遺産に登録され、豊かな自然環境を持つ知床。この地域では事故を教訓に、観光地としてのリスクマネジメントについて根本から見直す取り組みが続けられてきました。
知床を構成する自治体のひとつ、斜里町が事故後に設置した「知床アクティビティリスク管理体制検討協議会」の座長・委員を務めた、北海道大学の石黒侑介准教授と知床斜里町観光協会の新村武志事務局長に、地域がどのように事故と向き合ってきたのか聞きました。