「今国会での法改正は、入口」“実効性ある対策”が求められる

日比キャスター:
オンラインカジノに関しては、ブロッキングするか否かに対して議論が進められていますが、規制にはどういったことが必要になってくるのでしょうか。

大室裕哉 記者:
法改正に加えて、実効性のある対策が求められていると思います。

「LINE」などを運営している「LINEヤフー株式会社」は警察庁と連携し、「Yahoo!」の検索窓にオンラインカジノに関連する言葉を検索した場合、上の画面に警告が表示されるようになっています。

一方で、次々と新しいサイトができるという懸念もあります。「LINEヤフー」の出席者からすると「検索事業者だけの努力だけでは限界がある」といった指摘がされていました。

日比キャスター:
民間だけでは限界があり、イタチごっこになってしまうということですね。

大室裕哉 記者:
オコエ瑠偉選手が「喫煙所で先輩がオンラインカジノやっているのを見て自分も始めた」と話していますが、かなり身近に迫ってきているのがオンラインカジノの恐怖です。

10代の若い世代でも、オンラインカジノをやって、それが原因で借金を重ねてしまうというケースも見られています。

今国会での法改正は、まず入口です。さらに踏み込んだ対策が今後、求められていると思います。

南波雅俊キャスター:
今回の法改正で、これまで何百万人という人がオンラインカジノを利用していて、多くの人が摘発され、「違法ではない」と思っていた人たちも、もう「これは違法」だということはわかったと思います。

しかし、使っている人の中には依存症になってしまった人や、「違法」だと分かっていても使ってしまう人もいますよね。そういった人たちをどう止めるのかが重要であり、急務であると感じます。

高柳光希キャスター:
デジタルネイティブである10~20代の利用者が多いということで、まずは違法性を認知させることに加え、決済の場面でも、決済サービスと連携してせき止める手立てを作っていく必要があると思います。

日比キャスター:
様々な角度からの丁寧な議論、そしてスピード感がこの負の連鎖を止めるために求められていると感じます。

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〈プロフィール〉

大室裕哉
TBS報道局政治部 自民党担当
小学生から野球部 大学では代打