大変なことばかりあるが、それ以上に幸せだなと思うことがいっぱい

里親委託率が11.5%と全国平均を大きく下回っている宮崎県。
県では、2029年度末までに、38%へ引き上げる目標を掲げています。
(里親支援センターみやざき 為実弘毅センター長)
「里親と子どもをマッチング・引き合わせをする際に、子どもに合った里親さんを選ぶことがとても大切になります。子どものニーズに合った里親さんが準備されている社会的養護の体制・仕組みを作ろうとすると、まだまだ、里親さんが足りない」

実際に、宮崎市で里親をしている夫婦を訪ねました。
(夫)
「なかなか子どもができずにいたときに、2人で話して、やっぱり子育てがしたいなと思って、いろいろ子育てができる方法を調べたときに里親という制度を知りました」
2人は、悩んだ末、里親の説明会へ出向き、2年前、3歳の男の子を家庭に迎え入れました。

(妻)
「大変なことばかりあるが、それ以上に幸せだなと思うことがいっぱいあって(里親に)なってよかったなと思う」
(夫)
「毎朝、朝起きたときに横にいることが普通じゃないなと思って、そのときにいてくれてよかったなと嬉しさを感じる」


里子を迎え入れた家庭が直面するのが、子どもに生い立ちに関する事実を伝える「真実告知」。
こちらの夫婦はこう対応しているといいます。
(夫)
「本人が『生んでくれたお母さんが別にいるの?』とか聞いてくるので、そこは否定せずに、そのままを伝えるようにして、本人もそこを普通のこととして思ってもらえたらいいかなと思う」

