お値段から世の中の動きを読み解いていくコーナー「きょうのお値段」。今回のお値段は、ぶどう一房「450円」、オーストラリア産のお値段です。実はいま、このオーストラリア産のぶどうが注目されているのです。

オーストラリア産のぶどうはなぜ安い?

出水麻衣キャスター:
「ぶどう1房 450円」
(店頭価格 番組調べ)
こちらはオーストラリア産のぶどうの価格です。

スーパーでのぶどうのお値段は、国産の巨峰は一房1598円(番組調べ)、高いぶどうだと3000円ほどのものもあります。

それに比べ、オーストラリア産の赤ぶどうは一房450円(番組調べ)で購入できるので、1000円ほどの差があります。

スーパーの売り場を見てみると、オーストラリア産の色とりどりのぶどうがたくさん並べられています。

では、なぜこれだけオーストラリア産のぶどうがお手頃価格なのか、その理由は、チリにあります。

日本では国産のぶどうも人気ですが、海外からもたくさん輸入をしていて、2023年のぶどうの輸入量1位は「チリ産」で1万3530トン、2位は「オーストラリア産」で6334トンでした。

これまでオーストラリアからは3種類のみの輸入でしたが、規制緩和により、2025年から130種類が輸入できるようになりました。それにより、2025年(現時点)はもう8500トンと、2023年を上回る輸入量になっています。

では、なぜお手頃価格なのかと言うと、チリ産は人件費などの面から日本ではお手頃価格で販売されていますが、その価格に対抗するため、輸送期間も半分ほどですし、お手頃価格で展開しているそうです。