「備蓄米は全国に行きわたるのか」
前原共同代表:
これは政府が備蓄米ですけども、買った金額よりも、安く放出されますよね。損失は30万トンでいくらありますか。
小泉農水大臣:
まず、今回、出していくものっていうのは、令和4年産が、まずは20万トン。そして令和3年産がこれから10万トン。これは、価格でいえば、もともと農家の皆さんから買っているよりも、倉庫に置いておりますので、安くなってるのは当然であります。
今回は、1万700円、1万800円、それが令和4年産のもので、60キロで販売をして、結果2000円で、この後出ていく令和3年産米は、それよりも安いものであります。これをやることによって、国家備蓄の部分の財政的な負担、この御指摘もあると思いますが、そもそもですね、先ほど玉木代表からも御指摘があったように、この後、えさ米として安く放出されると。こういった中で既に差損が生まれています。こういったことを考えれば、今回のこの随意契約や、今までのものによって、この差損が出て、この財政負担が大きく発生するかというと、そういったことでは現時点ではないのかなと。これはよく、これからの供給量などをしっかりと見た上で判断したいと思います。
前原共同代表:
揚げ足を取るつもり聞いたわけじゃなくて、例えば江渡前大臣が入札をされたので、買った値段より高く売ってるんですね。だからその部分のプラスマイナスを考えたらまだプラスだと思いますから、そういう意味では、今小泉大臣が始められたことについて、どれだけの損失が生まれているのかっていうことは私はディスクロージャーすべきだというふうに思うんですね。そしてでもトータルでは大丈夫ですよと。だけども、国民のためをもって、5キロ2000円のものを出すんだという決意がやっぱり示されるということが私は大事だというふうに思います。
もう一つお聞きしたいのは、いつまでに、言ってみれば達成出来て、そして備蓄米が、こっからちょっと私の伺いたい本質になってくるんですけども、全国民に行き渡るのかどうなのか。つまりは、一部の人に行き渡り、そして、一部が転売に回り高値をつけて、そしてゆがんだ形で市場に回る。こういう危険性があるんじゃないすか。全員に行き渡りますか、転売はされないという担保ありますか。この二つ、お答えください。
小泉農水大臣:
先ほど御指摘のありました、30万トンの政府備蓄米について、売渡し価格と買い付け価格の差額で単純に計算をすると、売渡した時点では4億円程度の差損が生じるということになるということです。こういったことも開示しながらやるべきだと、という御指摘に対して、そのとおりだと思いますのでしっかりと透明度高くやっていきたいと思います。
また、30万トンの売渡しはいつまでに達成するのかということでありますが、正直想定以上に引き合いが来ていて、20万トンの令和4年産米がもう既に、上限をヒットしているということになっていますので、あと残りの10万トン、令和3年産米、ここも対象が今度は町のお米屋さんと中小のスーパー、こういった形になりますので、万単位でくるかというと、そこは余り想定出来ないんですが、そこをよく見て、いつかというのが出てくると思います。ただ、予想以上に、この備蓄米の引き合いが出ていますので、残り10万トンも、そんなに、時間を置かず、引き渡すということが出てくるのではないかなと見込んでおります。
前原共同代表:
転売についてお答えください。
小泉農水大臣:
これは御懸念も出ていると思いますので、我々として、転売をしないようにといったこともちゃんと付した上での売渡し、こういったことをしたいと思っています。あとはその対応については、どのような手段を講じることができるか。様々な検討が必要だと思っております。
前原共同代表:
お答えにならなかったことで、全国民に行き渡りますかということを聞いてるのと、もう一つ、こういう随意契約で、先ほど4億円の差損ということをおっしゃいましたけども、そういうふうな安値で行うのであれば、まず優先的にですね、学校給食とか、病院とか、介護施設とか、あるいはこども食堂とか、そういった、言ってみれば優先されるべきところにしっかりと、だって随意契約っていうのはそういうもんでしょう。競争入札じゃないんですから。随意契約ということは、自ら配りたいところに優先して配るのが随意契約じゃないですか。本来そういうことであれば、そういった配慮されるべき方々に、しっかり渡すっていうふうにすべきじゃないですか。だから全国に行き渡るのか、そして、配慮されるべきところに優先的にやるべきじゃなかったのか、その点についてお答えください。