連続事故を乗り越えて

これら一連の事故は、日本におけるジェット旅客機時代の未成熟さ、操縦技術の課題、そして気象・通信・機体構造などのリスクを浮き彫りにしたといえます。特にBA911(3機目)の空中分解事故を契機に、航空機設計自体も、剛性よりも柔軟性重視の構造へと転換したそうです。

空港の防災防火、救助体制も強化されました。(画像は羽田空港・日本航空機コンベア880-22M型機事故のときの黒煙)

現在、航空機事故で死亡する確率は0.0009%とされ、飛行機は最も安全な乗り物(クルマよりも自転車よりも電車よりも!)といわれています。しかし、この年にはそんなことは到底言えませんでした。

現在の安全性の陰には、こうした1966年の5連続墜落事故のような犠牲があるのです。