「農家の皆さんの懸念がない中で、しっかりと落ちつかせていく」
野田代表:
最後にですね、外国産米の輸入についてどういう御見解かお伺いしたいんです。私は大臣が、この間の所信表明で、昨日ですか、米国の関税措置に関わる日米交渉に当たっては、農林水産業を犠牲にしないという方針ということを言われました。恐らく2019年の日米貿易協定というのは、自動車に高い関税が課せられようとしてるところから、それに対して農産物が犠牲になったという意識がおありになるんだろうと思うんですね。そういう意識で、多分方針を示されたんだと思いますけれども、外国産米についての輸入、これ、どういうお考えで?
小泉農水大臣:
外国産米については、代表も御存じのとおり、ミニマムアクセス米、こういった形もあれば、最近ではですね、300を超える関税をあえて払ってでも買い付けて、そして店頭に並べているスーパーなども出てきているような現状です。
なので、私はこういったことを、代表がおっしゃったように米離れ、そして一部の国産米離れ、これを食いとめなければならないという思いで、備蓄米の安値での放出っていうものをやっています。備蓄米はもう御存じのとおり、数に限りはあります。しかし、この供給力を供給量を増やして、マーケットに対して、この異常な価格高騰は抑えていくと。そのためには、今備蓄米を活用しつつも、このマーケットに対するメッセージとして、あらゆる選択肢を排除しないっていうメッセージは、マーケットに向けても、我々政府としての農水大臣としての思いは伝えなければいけないと思って、私は今あらゆる選択肢を排除せずというふうに、申し上げています。
一方で、生産者の方が御心配されることにならないように、今、この随意契約の備蓄米なども活用しながら、マーケットに対して強烈に、メッセージを伝えていますので、鈴木貴子部会長からは、インパクトが強過ぎるというふうに言われますけどそれぐらいやらなければ、この右肩上がりの米価の高騰は、トレンドが変わらないので、私は今、手を挙げていただいた事業者の皆さんの御協力もあって、来週以降、棚に並んでいきますので、私はそういった農家の皆さんの懸念がない中で、しっかりと落ちつかせていく、そういった軌道に、必ず載せていきたいというふうに思っております。
野田代表:
私心配していますが、備蓄米が既に前大臣によって31万トン放出されて、今、随契のもとで20万トンが終わり、間もなく10万トン、これも多分すぐなくなっていく可能性があるとすると、残り30万トンじゃないですか。
それも、無制限に放出する可能性も示唆されていると。備蓄って何なんだろう。南海トラフあったときどうするんだろうと。しかも今回ね、方針として、買戻し条件つけてないじゃないですか、じゃあどうやって補償するんだろう。私は外国産米を、実は補充の材料として大臣が考えてるんじゃないかと思うんです。MX米77万トンですが、主食用は10万トンあるじゃないですか、など含めて、そういうことを考えている節があるんじゃないかなと思ったんですが、肝心なところで時間がなくなってしまいました。ありがとうございました。