相次ぐアメリカ兵による過失運転致傷罪 治外法権?日米地位協定の壁

小川彩佳キャスター:
アメリカ兵による過失運転致傷罪の件数で、おととし1年間で検察庁が受理したのは全国で221件に上っています。そして、25日にも那覇市でひき逃げ事件が起きました。

小説家 真山仁さん:
明治時代の治外法権を撤廃しようという動きがあったと思いますが、日本にまだ残っているとしか思えないです。米兵が日本で何かすると、地位協定が理由となって「残念、しょうがない」と日本政府も言います。まともな外交をしていたら「こういう制度辞めませんか」と交渉する重要さに気づくと思いますが、なぜ政府は気づかないのでしょうか。関税の交渉よりも、遥かにこちらの方が大事だと思います。

小川キャスター:
石破総理も地位協定の改定には意欲を示してきましたが、まさにこうした理不尽にこそ、正面からメスを入れていただきたいです。

小説家 真山さん:
ざっくりと「協定の改定」と言いますが、「こういう問題は駄目だ」という具体性を言わないから、アメリカは「全体的には難しい」と答えるのだと思います。

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<プロフィール>
真山仁さん
小説家 「ハゲタカ」「ロッキード」など
最新著書に「ロスト7」