米軍「迅速な帰国を検討する」遺族は「これが正義なのか」と憤り

翼さんの母(判決後)
「判決は非常に残念で、納得いくものではなかった。(実刑求めた)被害者の気持ちが届いているのか本当に疑問に思う」
裁判では、在日アメリカ海軍司令部の法務部長から裁判官に宛てた“異例の書簡”が提出されました。

提出された書簡記載の「米軍の方針」
「起訴された兵士の執行猶予付き判決が確定すると迅速な帰国を検討する」
これを受けて遺族の代理人は、アメリカ軍が組織として裁判所に対し執行猶予付きの判決を出すよう求めてきたと感じたといいます。

被害者代理人 呉東正彦 弁護士
「一国の軍隊とか政府機関から裁判所に(書簡が)出てくれば、司法の独立を脅かすような圧力がかかるのは間違いない」

翼さんの父
「これで(被告と)二度と会えないことになってしまうと思うと悔しい。これが正義なんですかね」