小泉大臣は在庫すべて放出も示唆 それでも“約2か月分”

井上キャスター:
今回、6月上旬に店頭に並ぶとみられる“小泉米”は5キロで2160円程度といわれていますので、江藤前農水大臣時代に放出された備蓄米の値段が高く感じてしまいます。

“江藤米”を入手して販売しようと思っていたお店からすると、「(“江藤米”だけ)在庫余りそうだな」と不安になり、バランスが崩れてくる気もします。

TBS報道局 岩田夏弥 政治部長:
農家は自分たちの作ったコメが、備蓄米の一斉放出によって「値段が下がっていくのでは」と不安になってしまうかもしれません。

やはり最初は、いろいろと混乱が起きるかもしれないですね。

井上キャスター:
小泉農水大臣は備蓄米30万トンを放出するとしましたが、流通経済研究所の折笠主席研究員によりますと、これは全世帯の消費約1か月分にあたるといいます。

小泉農水大臣は「備蓄米の在庫60万トンをすべて放出しても良い」と、残り30万トンの放出も示唆しています。

60万トン全て放出した場合、日本の全世帯の消費の約2か月分ですので、先々のコメの消費を賄うことはできません。その先、秋の新米価格はどうなるのでしょうか。