納得できるコメの適正価格は?

井上キャスター:
コメの値段が高すぎると「コメ離れ」に繋がり、一方で値段が下がりすぎると今度は利益が出ません。

流通経済研究所の折笠主席研究員は「備蓄米が広く流通し、国民に安心感が生まれれば、現在の異常な価格高騰は落ち着くはず。秋の新米は3000円台後半~4000円か」とみています。

またコメの適正価格については、「消費者の納得感」と、「生産者の利益」の折り合うところで、「慎重な議論が必要」としていますが、早ければ2026年産から、3000円~3500円の水準に落ち着くのではないかということです。

お笑い芸人 サバンナ 八木真澄さん:
コメは今まで当たり前のように買えていましたが、日本は島国なので安ければいいというわけではないと思います。

何か有事があっても急には作れないので、民間だけで決めていくのは少し難しいかなと思います。

日本全体の安全を考えると、ある程度(国が)主導して適正価格で販売し、日本の田んぼを守っていくことが必要だと思います。

出水麻衣キャスター:
ただ国が入ることで、イノベーションが生まれない可能性はあると思います。

中小規模のコメ農家のなかには「(農家を)畳もう」と感じている人もいると思いますので、やはり大手に頑張っていただき、全体で一致団結してやめるところがないようにしてほしいと思います。

井上キャスター:
最終的には「農家をいかに守るか」だと思います。

これについては、小泉大臣と石破総理の考えは近いと言われているようですが、どう考えているのでしょうか。

TBS報道局 岩田夏弥 政治部長:
農家がコメを作れなくなると困るので、コメをどうするかは国にとって大きな問題です。

これまで政府が行ってきたコメ政策のあり方に、石破氏や小泉氏は問題意識を持っていて、まず今対処にあたっているわけです。

もしかすると、その先のコメのあり方について考える時期に来ているのかもしれないですね。

井上キャスター:
流通経済研究所の折笠主席研究員は、適正価格を実現するためには、「備蓄米の増加」、「海外輸出の販路拡大」で生産者が売り場に困ることがないようにし、「IT化への支援」、「生産者の所得安定」で高齢化・後継者不足を解消する必要があるとしています。

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<プロフィール>
岩田夏弥
TBS報道局 政治部長 元官邸キャップ
小渕総理以来、主に政治取材を担当

サバンナ 八木真澄さん
お笑い芸人 2児の父 昨年に難関国家資格FP1級を取得
「ブラジルの人聞こえますか~!」など1000個以上のギャグを持つ