■いま家でもできる簡単な熱中症の予防法は?上手な汗のかき方

誰もががかかりうる熱中症。原因は何なのか。長崎市にある井上病院の井上聡医師に聞きました。

井上聡医師「簡単に言うと体に熱がこもってしまう熱が放射できなくなってしまって発症する病気の1つになります」
井上医師は体が暑さに対応するために「暑熱順化」が重要だと話します。

井上聡医師「(暑熱順化とは)暑さに慣れること。つまり暑さに慣れることということはどういうことかというと“上手に汗をかけるように汗をかく練習をしておく”ということ」
熱中症を防ぐポイントは汗です。

暑熱順化ができていると適度に汗をかき体の熱を外に逃がすことができます。

一方、暑熱順化ができていないと汗をかきにくく、体に熱がこもり熱中症を引き起こします。

ではいま私たちにできる対策はどんなことでしょうか。

井上聡医師「暑熱順化、つまり汗をかく練習をするということになるので本当に簡単な運動、ウォーキングとかでも問題ないと思いますストレッチとかでもいいと思いますし、汗をかく練習になるので入浴なども1つの手段として検討されると思います」
運動には注意点もあります。

井上聡医師「汗をかく練習になるので、もちろん汗をたくさんかくと脱水になってしまう可能性があるので、必ず汗をかくことと水分補給・塩分補給これはセットでやらないとだめですね」
熱中症を予防するためには、上手に汗をかけるような身体を作るということなんですね。
はい、そして暑熱順化のトレーニングで重要なのは「無理をしないこと」と「継続して行うこと」だそうです。簡単な運動の例を見てみましょう。ウォーキングなら1日30分を週5回のペースで。また2日に1回は湯船に使って汗をかくことで暑熱順化のトレーニングになります。本格的な暑さになる前に、自分に合った適度な運動をみつけて上手に水分補給しながら続けていきたいですね。