5月下旬、全国的に真夏日となる日も出てきて本格的な夏が近づいています。暑くなると心配なのが「熱中症」ですが、いまこの時期にできる対策があります。対策を取り入れている現場や私たちにできることを取材しました。

「ただいまから“暑熱順化”トレーニングを行う!」

重さ約10キロの防火服を着て階段をのぼりおりする消防隊員。

「暑熱順化」とは体を暑さに慣らすことで、長崎市の中央消防署では熱中症対策として今月からトレーニングに取り込んでいます。

訓練用人形や消防ホースを抱えるなどして段々と負荷をかけていきます。

およそ20分のトレーニングで大量の汗が。

消防隊員「いつもこのくらい汗をかいています」

消防隊員「現場と全く一緒の同じ格好で暑熱順化トレーニングをすることで、現場でも同じような環境になるかなと思います」

長崎市中央消防署・瀬川寿救急救助係長「火災現場なので隊員が熱中症に陥れば、現場活動に支障が出ます。本格的な夏を迎える前に熱中症にならないような体づくりを目指すように取り組んでいます」

長崎県内は23日、各地で気温が25度を超え夏日となりました。これからの時期に増加してくるのが熱中症です。

長崎市の最高気温の平年値を示したグラフです。7月から8月にかけて気温がぐっと上がり、それに比例するように熱中症で搬送される人の数が急増します。

その前のこの時期に暑さに慣れることが対策のポイントです。