贅をつくした建物や、庭園などが特徴の青森県中泊町の旧家「宮越家」の春の一般公開が23日に始まりました。今回、特に注目されるは、150年の時を越えて再会した「ふすま絵」です。
日本を代表するステンドグラス作家・小川三知の最高傑作が、無傷の状態で残る宮越家の離れ「詩夢庵」と、津軽地方に伝わる大石武学流の庭園の「静川園」。
豪農として名をはせた旧家「宮越家」の一般公開で今回、特に注目を集めているのが奥の間にある「ふすま絵」です。
見学の案内の様子
「昨年「秋冬(花鳥図)」が、大英博物館にある事がわかり、今回このように皆様が見ています」
1600年ごろに制作された宮越家のふすま絵「春景花鳥図」と対をなす「秋冬花鳥図」が、イギリスの大英博物館が所蔵していることがわかり、1870年ごろにバラバラになって以降、約150年ぶりに一連の作品として見学することができます。
この「秋冬花鳥図」は、大手精密機器メーカーのキャノンと京都文化協会が複製したもので、奈良県の談山神社が所蔵しています。
見学した人は
「借景的なステンドグラスも、とても時期的に素敵なものでした」
「青森市から来たが7回目です。やはり(ふすま絵が)そろった姿を見たら、見入ってしまいました」
春の一般公開は事前予約制で、6月29日の終了日までのチケットはすでに完売しています。