インバウンドで賑わうニセコ町で高級大型リゾート施設を建設していた中国系企業が経営破たんしました。「ニセコバブル」は、この先、どこへ向かうのでしょうか。
◆大型リゾート計画の突然の頓挫
・貴田岡結衣記者
「ニセコ町、曽我地区です。緑の木々の中の真っ青なブルーシートが目立ちますね、鳥のさえずりが聞こえるほど、工事現場は静まり返っていてなんだか異様な空間が広がっています」
ニセコ駅から車で10分あまり。見えてきたのは、中国系の高級リゾート「ニュー・ワールド・ラ・プルーム・ニセコ・リゾート」の建設現場です。
リゾートは地上9階、地下2階。219室のコンドミニアムに5棟の高級ヴィラ、温泉やプール、フィットネスクラブを備え、2021年に着工し来月には完成予定でした。
・荒木颯太記者
「L字型の大きな建物が見えてきました。ラプルームの建設現場です。白いシートで覆われていて、側面や屋上など鉄骨や骨組みが見えています。一部骨組みがあらわになっていて、工事が途中で終わっていることを感じさせます」
工事が止まったのは、2024年の夏ごろ。工事代金を受け取っていない建設会社が裁判所にリゾート開発を行っていた会社の破産を申し立てました。
破産手続きの開始が決まったのは、4月でした。
大型リゾート計画の突然の頓挫。
地元の人たちも戸惑いを隠せません。
・ニセコ町で働く人
「止まっちゃうと、仕事を請け負った日本の業者が大変じゃないかなと思う」

・ニセコ町で働く人
「規模大きいですよね。もうずっと止まったままだよねという話をしていた」
・ニセコ町の住民
「心配してもしょうがないけど、もったいないよね」