まちおこしの「ホタル舟」

さつま町に暮らす人たちに昔から親しまれているホタル。無数の光が川面を飛び交う初夏の風物詩をまちおこしに生かそうと、神子地区の川内川では2002年、船に乗って川を下る「ホタル舟」が始まりました。

運航する「奥薩摩のホタルを守る会」によりますと、ピークの2005年には3333人、これまで3万2868人が乗りましたが、新型コロナの影響で2020年に中断。その後、ホタルが大幅に減ったため、運航できない状況が続いています。

(奥薩摩のホタルを守る会 栗野明男会長)「準備はできているが、ホタルが飛ぶのを待つしかない」

倉庫でひっそりと出番を待つ21人乗りの「ホタル舟」。

国の調査によると、神子地区では2012年に450匹、2014年には880匹のホタルが見られましたが、おととしは5匹、去年は0と大幅に減少しています。

(奥薩摩のホタルを守る会 栗野明男会長)「原因はよく分からないが、餌のカワニナという小さな貝がいない。」