「森は海の恋人」…伝説の牡蠣漁師が遺した言葉

 「森は海の恋人」。この言葉を全国に広めたのが、宮城県気仙沼市の牡蠣漁師・畠山重篤さんです。NHKの朝の連続テレビ小説「おかえりモネ」の登場人物のモデルにもなりました。

 家業の牡蠣の養殖に取り組み、海外を視察したりして研究を重ねるうちに、畠山さんは豊かな海の上流には豊かな森があることに気づきます。

 森・川・海はつながっている。命を育む「循環」を守るには、まず森からです。そして実績を積み、全国で精力的に講演するなど、この考えを長年広めてきました。残念ながら今年4月、畠山さんは81歳でこの世を去りましたが、その思想は今も全国の活動に息づいています。

 「ウナギの森 植樹祭」は、今年で12年目。畠山さんも2016年から欠かさず参加してきたこのイベントには、今年も市民や外国人留学生など180人が参加し、森と海のつながりを、汗をかきながら体験しました。