『大阪港区女子』に『ウラ万博』!?ベイエリアも盛況
万博のチャンスを逃すまいと沸き立つ街も。海遊館がある大阪市港区。大阪港駅の近くにあるお寿司屋さんを訪ねました。オーナーの牧香代子さん、万博にあやかろうと万博開催の決定後に店をオープンしました。狙い通り、外国人客が増えたそうです。
(創作寿司ひかり 牧香代子さん)「(外国人のお客さんは)1万円のコースと7000円のコースがあるんですけど、確実に1万円のコースを頼んでくれる。ありがたいです」
ただ、開幕前は万博のお客さんにどうしたら立ち寄ってもらえるのか、頭をひねったそうです。そこで…
(創作寿司ひかり 牧香代子さん)「ウラ万博。会場の此花区が『表』としたら裏手にあるベイエリアで盛り上げようと活動しています」
今年3月「ウラ万博」と銘打って始めた大阪ベイエリアの町おこし。牧さんはエリアがひとつになって万博のお客さんが立ち寄ってもらえる街にする取り組みを始めました。エリアの情報や80店舗以上の飲食店などを掲載した冊子をつくり訪れた人に配っています。さらに。
(創作寿司ひかり 牧香代子さん)「実はこんなこともしているんですよ。大阪港区女子。ちょっとベテラン感あるんですけど、会いに来られる港区女子というコンセプトでつくっていて、ぜひとも万博に来られた際に港区の女子に会いに来てほしい」
ベイエリアで飲食店などを営む大阪の港区女子が街の案内をしたりおもてなしをしたりして、このエリアのファンになってもらうキャンペーン。一番の強みは華やかな暮らしぶりで話題の東京の港区女子とは違い「気軽に会える」ことなんです。効果は現れているのでしょうか?
ウラ万博のTシャツを着て迎えてくれたのはたこ焼き店「たこ焼き王国」のオーナー・北村昴大さん。
(たこ焼き王国 北村昴大さん)「(Qウラ万博で売り上げは違う?)絶対違います。万博帰りに夜ごはんを食べにくるお客さんは増えたかなと」
(創作寿司ひかり 牧香代子さん)「お互いを紹介し合えるっていうのは大きいと思うんですね。ときには店が満席になっているときもあるので、それなら『あっち行ってくれへん』『こっち来てくれへん』っていうつながりができるのは大きい」
居酒屋「築港横丁」もウラ万博に参加。万博帰りのお客さんで夜の賑わいが出てきているそうです。万博でもうかっている?と聞くと…何度も深くうなづきます。
(ウラ万博の加盟店のスタッフ)「(ボーナスはある?)いただています。毎月もう1戸家を借りられるくらい」
期待以上にウラ万博の効果がでているようです。牧さんは万博はひとつの通過点だと考えウラ万博、ベイエリアの発展につなげたいと話します。
(ウラ万博主宰者 牧香代子さん)「万博はある意味半年間しかない大きなお祭りだと思っていて、そのあとまた商売をやっていかないといけない。きっかけをつくったあとに『この街にもう1回来たい』と思えるしかけを私たち全体でできたらいいなと思います」