「打率3割は絶対ライン」シーズン序盤の苦しみを乗り越えて
開幕前、「打率3割は絶対ライン。その上で長打にも、目を向けていきたい」と意気込みを語っていた鈴木選手。しかし、シーズン序盤では苦戦する場面も見られました。
「球場も、対戦相手も、初めての部分が多くて、正直ちょっと探っているところがあって、難しいなという感じはしてましたけど、1か月、2か月と経っていくにつれて慣れてきたことで、だいぶ戦えるようになってきたなと思います」
キャンプ期間も含めると、チーム加入から3ヶ月以上が経過。くふうハヤテという球団でのプレーについては「とてもやりやすいですね。チームを引っ張っていけるように、中心選手になっていけるように意識してやっています。若いチームだからこそ、背中で見せる立場にならねばとも思いますし、逆にみんなも結構聞いてきてくれるので、僕自身も話しやすいです」と語ります。
立場の変化がもたらした意識改革—「つなぎ役」から「決める選手」へ
2024シーズンは埼玉西武ライオンズの一員として、くふうハヤテと対戦する機会もありました。今季は新たに内側からチームを見ることになり、改めて印象を伺うと、「外から見るよりも、みんな一生懸命やってるんだなって強く感じます。試合中だけでは、うまくいかないところの方が目立ってしまいますが、ミスをしても切り替えて、次こそやろうって意識は浸透してると思うので。そこをもっと見せていかないとダメだなと思います」と分析します。
そして、チーム移籍による自身の変化についても言及しました。「今までは“つなぎ役”の意識があったんですけど、このチームでは“僕が決める”っていう意識が強くなってきています。そこに関してはかなり良い方向につながってるなと思いますね。(走者を)僕が返して、また僕からチャンスを作るという、軸を担うことでアピールしたいですね」
チームの中心選手として責任を持ち、貪欲に結果を残していこうという決意が感じられる一言。「必ず今季のうちにセ・パ12球団へ戻る」という強い意志を胸に、自らと向き合い続けます。