高まる美容医療の相談件数と安全性への課題
美容医療の需要の高まりに伴い、施術の相談件数が年々増えていることも問題視されています。

厚生労働省の調査では、経験の浅い医師による「身体的な損傷を与える可能性がある治療」、「全身管理の経験がない医師による全身麻酔下での手術」など、安全な医療を提供する体制が整っているのか疑わしい事例が報告されています。
また、美容医療に起因する死亡事例もあり、野村理事長は、合併症が生じた時に的確に対応できるかが重要だと話します。
野村病院 野村祐介 理事長
「例えば脂肪吸引においては最近も死亡事故が生じています。顔面の脂肪吸引であれば、出血に伴う気道閉塞を想定しているのか、気道閉塞が生じた場合に対応できるのか、脂肪吸引の死亡率として最も多い肺血栓塞栓症に対し対応できるのかなど、経験していないと対応が難しい合併症が多いと考えます」
