「“コメ担当大臣”として…」小泉進次郎氏で就任で国民の信頼は回復するか
高柳キャスター:
そして、江藤大臣の後任となったのが小泉進次郎氏です。

21日小泉氏は、「“コメ担当大臣”という思いで集中して取り組んでいきたい」と話していました。
小泉氏といえば、2015年に自民党の農林部会長に就任し、農協改革に着手していた過去もあります。やはり、こういった経験が農水大臣に起用された理由になるのでしょうか。

岩田 政治部長:
小泉次期農水大臣についてですが、今はコメの価格をめぐり国民の信頼がかなり地に落ちています。この信頼をどう回復するのかということが非常に大きなテーマとなっています。
スーパーにずっとコメがなくなってしまってどうしよう。秋になったら新米が出るから何とかなるんじゃないか。でも値段が高い。値段が高いのは備蓄米が出たらもう少し何とかなるから、もう少し我慢しよう。
このコメ問題は2024年の夏から、ずっと国民は期待と我慢をし続けてきて今の状況ですから、国民への信頼をどう回復するのかというのが、石破総理が小泉次期農水大臣に期待しているところですね。

井上キャスター:
大臣を変えたとて、お米が安くなるわけではありません。備蓄米を放出するだけでは駄目だということもわかった中で、石破総理が21日の党首討論でも「コメ5キロ3000円台でなければならない」と発言しましたが、どこまでのことにメスを入れられるのか。
小泉次期農水大臣として、その入札制度を変えるのか。ルールを変えるのか。どんなことが想定されますか。
岩田 政治部長:
石破総理と小泉次期農水大臣は似たような考えや問題意識を持っています。

石破総理は21日、「一時的な現象ではなく、構造的なものではないか。根本的に変えていくことが私の責任」と、根本的な問題を直さないと変わらないのではないか。また起きるのではないかと発言しました。
小泉次期農水大臣も「今この局面で大事なことは、組織・団体に忖度をしない。判断をすること」と発言し、本当になぜ価格が下がらないのかということを、根本的なところから考えなければいけない。
それをちゃんと国民に説明しなければいけない、そういう問題意識を2人は持っています。調査も含め、その説明をしっかりできるのか、そこが問われてくると思います。
井上キャスター:
農業票が強い自民党にそれができるのかということになりますね。
浜内さん:
確かな情報を定例報告などをしていただければ、安い・安くないよりも私たちは信頼をしたいなと期待をしています。
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<プロフィール>
岩田夏弥
TBS報道局 政治部長 元官邸キャップ
小渕総理以来、主に政治取材を担当
浜内千波
食品企業のコンサルをしながら40年以上料理教室を主宰
日々役立つ家庭料理を中心に伝えている