コメの問題の早期解決のために“続投”判断も…続く追及は政権に打撃

井上貴博キャスター:
江藤農水大臣は話せば話すほどボロが出るという感じで、追い込まれた形だと思いますが、石破総理は任命権者としてもう少し早い判断で辞めさせることもできたと思います。今回の判断は遅かったのか、はたまたこのくらいは仕方ないのか、感覚としてはどちらですか。

岩田 政治部長:
問題が起きたときに、すぐ対応するのは大事なやり方です。過去の政権でも、そういった対応が非常に大事だったことがあります。

ただ、石破総理としてはこれだけコメの問題が続いていて、何とか早く値段を下げる対応をしたいという中で、ここで大臣を変えることになると今やろうとしていることが一旦途切れてしまい、時間もかかってしまう。

それを避けたいので最初は続投させたいと判断したけれども、不信感が広がる中で、野党側から大臣の不信任案を出す動きも出てきて、これはもう持たないというところでの判断になったということですね。

出口麻衣キャスター:
20日のどのタイミングで、何をきっかけに態度が180度変わったのでしょうか。

岩田 政治部長:
1つは不信任案を出す動きが野党からあったのが20日の午後。20日の夜のうちに最終的には決めなきゃいけない。21日は党首討論もありましたから、いつまでもこの問題を追及されるのは非常に政権にとって厳しい状況になりますので、20日の夜のうちに判断をして21日に事態が動いたということです。

浜内さん:
我々は1年くらい前から「新米が出たら安定しますよ」「備蓄米が出たら値段が下がりますよ」というところから私たちは口にしませんでしたけれども、「不信感」を持っていたのは事実なのではないでしょうか。

皆さん我慢をしていて、ここに来て驚くような発言をされて、一気にここで爆発したのだと思います。

だから本当の情報を我々は知りたい、それにどう対処していくかということを我々も考えないといけませんが、安易な発言は控えていただければと思います。