無法自転車には「はじまり」がある

自転車のマナーの悪さは、じつは1970(昭和45)年の道交法改正時にまで遡ります。このときに条件付きながら「自転車の歩道通行」が認められました。

歩道上は左右の規定がありません。そして、自転車は、左右デタラメ、車道も歩道もOKと、「ヘンな自由」を得てしまったのです。

そこから自転車は徐々にルールやマナーを守らない存在となり、あまりに目にあまると「取り締まり強化」「厳罰化」が言われるようになったのです。

警察官の前で「歩道&右側通行」しても、何ともなくなりました。1975(昭和50)年。

教育の方向がとんちんかん

学校教育でも、自転車の教育をしようとしました。
しかし、教える内容は「横断歩道は自転車をおりて」「右折左折などのハンドサインを出しましょう」みたいな大人もやっていないことばかり。

学校教育では、この半世紀以上もの間、8の字やジグザグの伝統を守り続けてきました。意味あるかなぁ。

熱心な学校は「8の字走行をする」「ジグザグ運転をする」みたいな練習もします。これらの技量を競う全国大会があるからです。熱心なのはけっこうですが、こういう曲芸みたいな技量が、はたして交通安全や事故減少に効くかどうか。ちょっと疑問です。