今回ばかりはちょっと違う?
なかなかうまくいかなかった自転車ルールの徹底。そこには自転車ならではの事情がありました。それは従来の取締りは「赤切符か見逃しか」のふたつしかなかったからです。
つまり、自転車の取締りは、赤切符を切られて(その後起訴されて)前科がつくか、無罪放免のどちらか、極端な対応しかできなかったのです。

ところが今回は違います。昨年(2024年)3月の閣議決定を受けて、クルマと同じような行政処分、つまり青切符を切ることが可能になったのです。青切符の反則金なら、手続きが簡単です。
113項目は多すぎる?
では青切符が切られる具体的な違反例はどんなものなのでしょうか。
先月の警察庁発表(案)では113項目。スマホながら運転(反則金1万2,000円)から始まり、歩道走行(同6,000円)、傘差し運転(同5,000円)などが含まれます。

しかし、中には泥はね運転(同5,000円)、警音器(ベル)使用制限違反(同3,000円)など、少々「?」なものもあり、これ全部守れる? 覚えること自体が大変、という側面があるといえるでしょう。