確実に届けるため、在日ミャンマー人たちが行う街頭募金

同じ浦和駅東口で4月に行われた「Saitama Pamphlet Campaign」の街頭募金も取材しましたが、取材した日は、震源に近く、深刻な被害が出たザガイン管区出身の若い男性がいて、これまでは自分や友達の間でお金を集めて送っていたけど、初めて募金活動に参加するということでした。

「実家はザガインの街の中です。家族は大丈夫だったけど、家は倒れました。周りの人で、死んだり、けがした人もいます。自分の力で何ができるだろうかと思っていたところに誘われ、できることをやろうと、きょうは、職場でシフトを代わってもらい、休みも取ってきました」と話します。

一時的に帰国しないのですか?と聞くと、「心配だけど、去年、軍が徴兵制を敷いたので、帰ると徴兵され、日本に戻れなくなる可能性がある。日本からできることをするしかない」ということでした。

全国各地で行われている街頭募金では、同じ日本で身近に暮らすミャンマーの人たちのこうした思いに触れることがあります。

JR浦和駅東口で行われた「Saitama Pamphlet Campaign」の街頭募金活動

街頭募金や国民統一政府が中心のクラウドファンディングだけでなく、地震の以前から、ミャンマー現地の民間の支援団体や個人との関係を生かしてきた、様々な日本の支援団体もあります。

複雑な事情があるからこそ、それぞれに信頼できる窓口を探して、支援につなげることが必要とされています。

TBSラジオ「人権TODAY」担当: 崎山敏也記者