日本に暮らすミャンマー人は約13万5000人

日本で暮らすミャンマー人は、2024年の年末で約13万5000人で、もちろん埼玉県内にも暮らしています。

「ミャンマーの人々に寄り添う会」ではタナカや人形芝居のほか、伝統衣装の試着体験や、ミャンマーの地図や写真、絵を使って、多民族・多宗教であることや、あいさつの言葉、食文化、伝統行事などについて展示しました。

立ち寄ったある家族に、ミャンマーのイメージについて聞くと、父親は「これから発展する国」、母親は「いま、軍事政権で、人々がかなり追い詰められていると聞きます」、子供は「大地震があって大変だなって思ったから、街で寄付をしたことがある」とそれぞれに答えが返ってきました。

フェスタの様子から
フェスタの様子から

ミャンマーでは、4年前に軍がクーデターを起こし、政府の実権を握って以降、元の政府関係者を中心に民主化を求める人たちや、様々な少数民族の抵抗で、内戦状態が続いています。

そういう状況の中、3月28日に大きな地震が起きて、少なくとも4000人が亡くなり、建物の倒壊などで避難生活を送っている人も大勢いるとみられます。

しかし、被害が大きい地域は、軍が支配する地域とそうでない地域が入り混じり、被害の全容がなかなか伝わってきません。

諸外国から派遣されたNGOや国際機関も、移動するのに軍の許可や制限があり、支援に向かえない地域もあります。

また、飲料水や食料、医薬品などの支援物資が十分行き渡っていない状況もあるとみられます。

それに加え、軍と民主派・少数民族の武装勢力の双方は地震後、戦闘停止を宣言しましたが、形骸化していて、5月12日にも、民主派勢力が運営する学校を軍が空爆、20人以上が死亡したと独立系メディアが伝えています。

大地震の被害を写真で伝える