導入に向けてクラウドファンディングで寄付募る兵庫県立こども病院

入院中の子どもの大きな力になると期待されるファシリティドッグ。しかし、国内ではまだ6つの施設に1頭ずつ計6頭しか導入されておらず、西日本には1頭もいません。
普及を阻む大きな要因になっているのが「費用」です。導入にあたっては、犬の育成や院内の環境整備などに約2000万円、さらに、ハンドラーの人件費や犬の健康管理などに年間1000万円ほどかかるといいます。
そんななか、ファシリティドッグの導入に向けて動き出した病院が神戸にあります。
(兵庫県立こども病院 飯島一誠院長)「毎日子どもたちが少しでも前向きな気持ちで治療に向かうことができるよう、安心して長期入院を過ごすことができるよう、ファシリティドッグの導入を目指します」
兵庫県立こども病院は、療養環境に課題を感じていましたが、費用の問題からこれまで導入を躊躇していたといいます。
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(飯島一誠院長)「ずいぶん治療成績が良くなってきている。小児がんについても良くなってきている。じゃあ次どうするのという話になってきている。医療者だけではどうしても子どもたちの心の安定を完全に得るのはまだまだ難しい。そういう点ではファシリティドッグが入るのは、大きな意味があると思う」
苦しい経営状況のなかで、なるべく早く導入するため、初期費用の2000万円はクラウドファンディングで寄付を募ることにしました。














