「小児医療を考えると、ファシリティドッグがいないのはありえない」

 この病院は15年前にファシリティドッグを導入し、タイが3頭目です。導入の前から働く看護師・加藤由香さんは、ファシリティドッグが多くの子どものやる気を引き出していると感じています。

 (看護師 加藤由香さん)「みんな嫌がる検査を、ベイリー(初代ファシリティドッグ)と一緒だったらあと100回やってもいいって言った子がいて、私だったらそんな言葉を言わせられない。泣きながらでもいいから、『病気を治したいからやるよ』というのが大事で、それを引き出せるのはすごい。小児医療を考えると、あの子たち(ファシリティドッグ)がいないのは、ありえないと思う」

 この病院の医師や看護師などを対象に行われたアンケートでは、ファシリティドックと関わったことがある回答者の7割以上が、子どもが注射を拒否しないなど「患者の協力が得られやすい」と評価しました。