「勇気を分けてくれる」検査や注射などにも付き添う
こども病院には、抵抗力が弱っている患者も大勢います。ファシリティドッグは、病棟を移動する際には毎回、体を消毒します。患者の体をなめたり、飛びついたりしないよう訓練されています。
検査や注射などにも付き添います。不安を和らげることで、治療をスムーズに進めることができます。
(白血病で通院中 ゆうまくん8歳)「注射とかしてくれるときに、タイちゃんがきて見守ってくれる。勇気を分けてくれる」
(ゆうまくんの母)「気分の浮き沈みが薬の副作用で多かったけど、『タイちゃん来たよ』というと、パッて顔がかわって、タイちゃんが来てくれるなら頑張ろうかなとか、前向きに動けるきっかけになってくれた」
心のケアだけでなくリハビリの手伝いも行います。交通事故に遭い手術をしたため、膝の曲げ伸ばしがしにくいれおんくん(13)。タイが拾ってきたダーツの矢を膝を曲げて受け取ります。犬と遊ぶことがそのまま、リハビリになっているのです。
(れおんくん)「隣にいてくれたり、触ったり。いつもよりかは痛みがまぎれる」