「海外で製造されている可能性」ニセ札使用は無期懲役も
本橋記者:
しかしこうした中でも、警察庁の資料によると新札が発行された2024年には4倍近くニセ札の発見枚数が増えました。

【偽造通貨の発見枚数】
2022年 948枚
2023年 681枚
2024年 2723枚
偽造通貨対策研究所の遠藤智彦所長によると、「ニセ札は海外で製造されている可能性がある。コロナ禍が終わり、人の流れに乗じて流通が増えているのではないか」と言います。

本橋記者:
皆さんに注意していただきたいのが、海外の両替所で現地のお金を日本円に両替する方もいると思います。その際に受け取った日本円の中にニセ札が紛れ込んでいるといったケースもあるとおっしゃっていました。
さらに安易にニセ札を使用すると、最高で無期懲役に問われる可能性もあります。

日本国内にニセ札を持ち込んでしまった場合、「輸入してはならない貨物を輸入する罪(関税法第109条第1項)」に問われ、10年以下の懲役もしくは3000万円以下の罰金またはこの両方が科せられます。
さらにニセ札を使用した場合には、「偽造通貨・変造通貨行使罪(刑法第148条第2項)」に問われ、無期または3年以上の懲役が科せられるということです。
日比キャスター:
何か紙幣に違和感を感じたり、不審に思ったりしたら最寄りの警察署へ届けるようにしてください。
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<プロフィール>
本橋 駿
TBS報道局社会部 警視庁担当
組織犯罪やニセ札捜査などを取材