大屋根リングの避雷の仕組みは?

「大屋根リング」には、避雷設備が設置されています。

大屋根リングの外縁部には、「水平導体」と呼ばれるアルミ製の板がぐるりと取り囲まれていて、雷を受け止める構造になっています。「水平導体」に雷が落ちると、引き下げ導線を通って、落ちた雷を地中に安全に逃がすことができます。博覧会協会によりますと、この避雷設備によって、大屋根リング下は雷の直撃の可能性が低い「保護範囲」になっているとのことです。

雷の音が聞こえたら、雷雲が10㎞先まで近づいている証拠になります。いつ、落雷の被害があってもおかしくない状況です。避難の指示に従って行動し、パビリオンなどの建物内や大屋根リング下、バスの中などにすみやかに移動してください。

また、気象庁のHPなどで大阪市内へ雷注意報が発表されていないかを事前に確認し、発表されている場合は、念のために落雷危険エリアには近づかないようにしてくださいね。

次回は、大阪・関西万博の“ゲリラ豪雨”を監視する「最新鋭 気象レーダー」についてお伝えします!

◆取材・文 吉村真希
毎日放送 気象予報士(南気象予報士事務所所属)。MBSラジオ「松井愛のすこ~し愛して♡」「こんちわコンちゃんお昼ですょ!」「福島のぶひろの いんじゃない?」に出演中。
防災士・健康気象アドバイザー・野菜ソムリエ・行政書士有資格 
「気象災害から命を守る」気象講演なども担当