島根県松江市などでスーパーを展開する「みしまや」が、市内の買い物空白地帯をカバーする移動販売事業を、15日からスタートさせました。
この移動販売、商品を売るだけではなく大切な役割も担います。
「みしまや」と、徳島県に本社を置き全国で移動販売事業を行う会社などが連携してスタートさせた移動スーパー「とくし丸」。
生鮮食品を含むみしまやの商品約1200点を積み、スーパーがなく、高齢化の進む島根町や美保関町西部などを週2回程度訪問し、買い物難民解消を目指します。
みしまや 三島隆史 代表取締役社長
「今までの移動販売と違って、お家の近くまで寄らせてもらうので」「コンビニエンスな存在として親しみを持っていただけたら」
出発式には関係者らが出席しましたが、そこには警察官の姿も。
松江警察署 生活安全課 角脇新一 課長
「これまでの警察が推進していた防犯施策は、人を集めたやり方が主流だったので、事業者の方が訪問していただけるのは警察ができない部分のカバーになっていくのではないかと思っている」
今回、「みしまや」と松江警察署は、県内で初めて移動販売車を活用した安心安全なまちづくりに関する連携協定を締結。
今後「とくし丸」は移動販売を通して地域住民の見守り活動のほか、事件事故が起きた際の初動対応、特殊詐欺の未然防止などの役割を担うということです。
みしまや 三島隆史 代表取締役社長
「今までだと店舗にいらっしゃった方の状況や話を伺うことはあったが、これからはよりきめ細かく、安心・安全を見守らせていただける」
みしまやは今後さらに「とくし丸」2台を追加し、市内の他のエリアもカバーしていくことにしています。