2025年1月に埼玉県八潮市で発生した道路の陥没事故を受け、宮城県は、13日に県南部の市町村を通る下水道管を調査しました。

調査が行われたのは、阿武隈川下流流域下水道の一部約900mです。

13日は、宮城県岩沼市下野郷で県の委託を受けた点検業者が下水道管に入り、劣化や異常がみられないか目視で確認しました。

この調査は、2025年1月に埼玉県八潮市で起きた道路の陥没事故の原因が、下水道管の劣化とみられることから国の要請を受け行われました。

調査対象は、1994年度までに設置された直径2m以上の下水道管で、県は、4月25日から管轄する下水道管のうち対象となる約12.2㎞を調査しています。

宮城県企業局中南部下水道事務所 千葉隆史所長:
「重大な劣化や腐食は見受けられてはいないものの、重点点検ということで基準を厳しくして点検を実施している」

調査は7割が完了していて、13日を含め緊急の対応が必要な異常は見つかっていないということです。県は、7月末までに調査結果を国に報告する予定です。