「約90万儲かった」公費負担を使ったからくり

実際、ポスター1枚あたりにいくらかかるのか。公費負担を使って利益を得ているという、別の業者が取材に応じた。

過去の東京都議選の、ある候補者のポスター代は400枚で約5万円。1枚あたり約125円になる。

選挙の結果、公費負担の対象になったため、上限いっぱいまで水増しして請求。ビラと合わせて約100万円が振り込まれたという。

印刷業者
「大体5万円から、高くても10万円以内で印刷代は収まるのが普通なんです。90万円くらい儲かった」
「(それはもう、儲けとして)もらっちゃいます」

村瀬健介キャスター
「この利益は候補者に戻ってきているんですか?」

印刷業者
「これは印刷会社の利益です」
「ほとんどの候補者が地元の印刷会社に発注しているので、地元の印刷会社は有権者なので、利益供与に近い話だと思いますけどね」

候補者には印刷会社からこんな見返りもあるという。

印刷業者
「印刷会社に発注する代わりに、ポスターを貼ってもらったりとか、そういうことをやってもらうってのは、半ば常識的になっていると思いますね」