島根県の丸山達也知事は、9日の定例記者会見で、政府が5月22日から順次導入するガソリンの10円定額補助について、ポリシーが感じられないなどと苦言を呈しました。
丸山達也知事
「場当たり、ですよね、明らかに。政策にポリシーがあった方が良いと。そうすると予見可能性が高まりますよね。これ位の水準でおいてくれるとか、これ位の支援はしてくれる」
政府は、ガソリンの暫定税率廃止を求める野党に対抗し、店頭価格を一定以下に抑えるこれまでの仕組みを改め、ガソリン1リットル当たり最大10円の定額補助に切り替えるとしています。
これについて、丸山知事は、
「なぜ10円なのか、なぜ今なのか。ブレブレで何をしたいか分からない。国民が税金の使い方に納得出来ないので、それなら減税してくれという基本構造になっている。財政規律を守りながら国民生活に向き合った政策に組み替えて行かないと支持は得られない」
と、注文をつけました。
さらに、減税で景気が回復すれば自然増収出来るなどの主張に対しても
「もしそれで減収分が埋まらなければ減税を止めるか、それとも何かを削るのか示さなければ政策とは言えない」
と、批判しました。