JR西社長「車両の一般公開に踏み切れない」遺族「現場にも置いてほしい」

JR西日本の長谷川社長は事故車両について、吹田市にある社員研修センターに隣接する施設に移す方針を示しました。しかし、そうなると外から見ることはできません。一部の遺族から公開を求める声が上がっていましたが、長谷川社長は4月下旬、「否定的な考え方の方もいらっしゃる」として、改めて車両を原則、一般公開しない方針を明らかにしました。
大森さんは当初、現場保存に関しては次のような思いを抱いていました。
(大森さん)「マンションそのものをなくしてほしいと考えていた。見るのもつらかった」
しかし、今となっては車両の保存をしてほしいという思いが強くなっていったといいます。それは、事故から約20年となり、世の中から事故の悲惨さや教訓を忘れ去られてしまうのではないかという不安があるからです。
(大森さん)「私は事故現場にも置いてほしい。百聞は一見に如かずでそういうものを見ると、一番効果があると思っている。どこかの段階で、事故車両は風化防止に非常に役立つので何とかしたい」