自己表現の追求、期待高まる共演

クラリネットは、奏者の息づかいや感情が音に直結する繊細な楽器。同じ楽器を担当する2人は、互いの演奏に刺激を受けながら技術を高め合っています。

「吉山さんの演奏は、今までの経験が音に乗っているのが伝わってきて、自分の好きな演奏だと感じました」と江藤さん。吉山さんも「江藤先輩の音色を隣で聴くたびに感動しています」と敬意を込めて話します。

大分高校吹奏楽部は、7月に開催される県吹奏楽コンクールを突破し、九州大会での金賞を目指しています。

江藤さん:
「泣いても笑っても最後のコンクール。楽器や学校生活、吹奏楽部での思い出をすべて出し切りたいです」

吉山さん:
「クラリネットはメロディーを演奏することも多いので、自分1人ではないんですが、聞いてもらっている人に届けるということを常に忘れないよう、そして自分の音色も追求していきたい」

クラリネットを通じて自己表現の可能性を追い求める2人。この夏の舞台で、どのような音を響かせてくれるのか、期待が高まります。