大分市の大分高校吹奏楽部には、全国トップレベルのクラリネット奏者が2人在籍しています。3年生の江藤美空さんと1年生の吉山希々さんで、いずれも日本ジュニア管打楽器コンクールで日本一に輝いた実力者。2人の存在が、部全体の技術や意識の向上に大きく貢献しています。
大分高校に咲く2人の才能
江藤さんがクラリネットに出会ったのは中学1年生のとき。吹奏楽部の体験入部でその音色に心を奪われました。

江藤さん:
「最初はサックス希望だったんですけど、先輩の演奏する姿を見て憧れ、急きょ変更しました。クラリネットは他の楽器に比べると人の声にすごく近いので、落ち着きがあって大好きです」
そして今年3月、第27回日本ジュニア管打楽器コンクールのクラリネット部門で金賞を受賞し、日本一に輝きました。
一方、今年春に入学した吉山さんも、中学3年生のときに同コンクールで金賞を獲得。さらに、出場者の中で最も優れた奏者に贈られる「文部科学大臣賞」も受賞するという快挙を成し遂げました。

吉山さん:
「金賞になったときは、これまでの悩みや努力、先生や家族への感謝の気持ちが一気にあふれてきたのを覚えています」と振り返ります。
吉山さんがクラリネットを始めたのは、小学5年生のとき。友人に誘われて吹奏楽部に入部。温かみのある音色と、その見た目に惹かれたといいます。