日本一の実力、それぞれの挑戦
2人の実力の裏には、日々の地道な努力があります。吉山さんは「毎日練習することを大切にしてきた」と語り、コンクール前には毎日2〜3時間、練習に取り組んできました。
江藤さんも、朝6時から自主練習に励む姿が周囲に知られています。後輩たちは「普段は明るく面白い先輩ですが、楽器のことになると優しく的確に教えてくれます」と信頼を寄せています。

江藤さんは高校最後の年を迎え、パートリーダーとして部をけん引。「中学時代に悔しい思いをしたとき、先生から『音楽は勝ち負けじゃない。頑張ったことが何より大切』と教えられ救われました。技術も大事ですが、気持ちを込めて“歌う”ことが何よりも大切です。よく考えて、相手の気持ちを考える…それは楽器以外でも使えることだと思います」と語ります。
入部したばかりの吉山さんは現在、通常のクラリネットよりもサイズが小さく、高い音域を出すエスクラリネットという楽器に挑戦中です。「初めて使う楽器で、ベークラリネットとの違いに苦戦しています。ちょっと不安ですが、しっかり練習したい」と意気込みを見せています。
