伝統の仙台一高と仙台二高の硬式野球部の定期戦が10日行われます。
これを前に、生徒が伝統ある姿で仙台中心部を練り歩き、両校の一戦をPRしました。
石垣綾香記者
「今、応援団を先頭に、生徒たちが大きな掛け声とともに続々とアーケードに入ってきました」
仙台市青葉区一番町のアーケード街に仙台一高と仙台二高の硬式野球部の定期戦をPRする高校生の声が響きました。

通算成績は完全な記録が残る戦後では、仙台一高が36回の優勝、対する仙台二高が32回の優勝と仙台一高がややリードしています。


今回は戦後80回目となる定期戦で互いにゆずれない戦いをPRしようと、生徒が総出で練り歩きながら応援します。

一高生徒
「野球部はやっぱりかわいさで勝っているので二高は全然かわいさがないので圧勝してほしい」
「5連覇目指します」
二高生徒
「すごく盛り上がっていてこのままだと勝てるんじゃないかとニッチェが言っています」
「お互い正々堂々とがんばりましょう」
1900年に始まった伝統の「仙台一高・二高定期戦」は「杜の都の早慶戦」とも呼ばれています。

黒い衣装で「バンカラ」な仙台一高と、白い衣装で「ハイカラ」な仙台二高がそれぞれの応援を繰り広げます。
応援団に続き、思い思いの衣装に身を包んだ生徒が声を上げました。
沿道には、カメラを手にわが子の行進を見守る大勢の保護者や卒業生の姿も…

仙台一高生の保護者
「当時より仮装している人が多い。試合を見に行くと応援が楽しみ」
仙台二高生の保護者
「迫力があってすごい楽しい。ことしは勝てそうという噂を聞いていたので期待している」
仙台市の会社員佐藤健さん(50)は仙台二高のOBで、この日は仕事を休んで駆け付けました。
佐藤健さん
「長男が一高の3年生で、二男が二高の1年生なんですよ。30年前に自分もやったのですごく懐かしい」
両校の生徒たちが西公園に到着すると「ヤジ合戦」や味方を鼓舞する「檄文(げきぶん)」を読み上げ、本番の定期戦に向けボルテージを上げていました。


佐藤健さん
「息子たちの成長を感じるなと素直に思う。後輩たちは行進をうまく引き継いでほしいのと、野球が最終的には2日後にあるので両校とも一生懸命戦ってほしい」
仙台一高と仙台二高の硬式野球部の定期戦は10日午後1時から楽天モバイルパーク宮城で行われます。