18歳から32歳までの若者を対象にした国際フォーラム「Peace-preneur Forum(ピースプレナーフォーラム)」が、今月17日から2日間、長崎市のハピネスアリーナなどで開かれるのを前に、会場では準備が進められています。

「preneur(プレナー)」とは、起業家精神を持つ人という意味です。フォーラムは、平和のために立ちあがる若者をつくり出すことを目的としており、今月17日から2日間、長崎市のハピネスアリーナなどで開かれます。

開催を前に、7日主催者らが会場の視察に訪れました。

One Young World 長崎協議会事務局・林田光弘さん:
「原爆の被害に遭った歴史もある場所でもある長崎の地から、これからの世界の平和を考えるということそのものに大きな意味があると思っています」

フォーラムの母体となっているのは、190を超える国からおよそ2000人の若者が集まる国際会議「One Young World(ワンヤングワールド)」です。

2010年から年に一度世界の各都市で開かれていて、参加者たちが教育や経済、環境問題など様々な社会問題について議論してきました。

イギリスからの参加者:
QなぜOneYoungWorldに参加したか?
「色々なこと、特に教育を良くしたり変えたりしたいから参加を決めた」

この分科会として去年、長崎市で開かれたのが「Peace-preneur Forum」で、20を超える国と地域からおよそ150人が参加。国連の中満泉事務次長も登壇しました。

国連・中満泉事務次長:
「(課題は世界レベルで取り組む必要があり、協力、対話、交渉が必要となります)」

来週に迫ったことしのフォーラムでは、サッカー日本代表の森保一監督による特別講演などが予定されていて、国の内外からおよそ200人が参加する見込みです。

One Young World 長崎協議会事務局・林田光弘さん:
「色んな立場の人たちが世界のいまの課題を乗り越えるためのヒントをみんなで探しあう場になると思います。自分のこれからの成長をどんな風に見定めていくか考えるきっかけとなる場が提供できたら」

ことしは初日のみ一般のオブザーバーとして600人が無料で参加できるということで、ピースプレナーフォーラムのホームページから14日まで申し込むことができます。

平和の実現に向け若者たちが主役となって向き合う2日間。被爆80年の節目を前に平和都市・長崎が盛り上がることが期待されています。