「被爆体験者」と名付けられ放射線の影響を否定され続けている人たちがたどってきた複雑な歴史を紐解き国の姿勢に疑問を投げかける本が、支援者らによって出版されました。

出版したのは支援者らでつくる「被爆体験者を記録する会」

本のタイトルは「消された被爆者」

被爆体験者制度の誕生から現在までの複雑な歴史を紐解き、認定を巡る行政の矛盾を浮き彫りにした一冊です。

亡くなった人を含む約20人の声と33人の絵も収録されていて、国によって消されようとしている被爆の実態を記録しています。

被爆体験者・山内武さん
「県外の人は(被爆体験者の事を)知らない。読んで理解していただける方が何人かでも出てくれば私たちは幸せだと思います」

「消された被爆者」は自費出版で1500部作られており図書館や希望者らに寄贈される予定です。