5月に入りスギ花粉のシーズンもほとんど終わり、花粉症の人も深呼吸できるような快適な季節がやってきたのではないでしょうか。
仙台のtbc本社で観測している花粉の数も、5月6日は3月以降で初めて0個となり、その後も少ない状態が続いてます。

一方、これからの季節も飛びやすく、目立つ花粉があります。2024年の5月23日、tbc本社内の路面に淡い黄色のシミのようなものができていました。


チョークの粉のような見た目をしていますが、この正体は何か分かりますか・・・?

実はこれはマツの花粉なのです。
全国的に4月から6月にかけて飛びやすく(沖縄は1月から7月にかけて)、大きさが50マイクロメートルくらいあり、スギ花粉の1.5~2倍程度と大きいため目立ちます。

顕微鏡で見ると、空気袋と呼ばれる膨らみが左右についた独特な形をしています。この空気袋があることで風で飛びやすくなっているそうです。

気になるのはマツの花粉がアレルギー症状を引き起こすのかどうかですが、環境省によると、花粉中にアレルゲンとなる物質が少ないため、花粉症は引き起こしにくいとのこと。
また、宮城県の林業技術総合センターに取材したところ、花粉の粒子が大きいためスギよりは飛散距離が短く、本数もスギよりは少ないため、やはり花粉症は引き起こしにくいとのことでした。
ただ、マツに囲まれたゴルフ場で働く人にアレルギー症状が出たことはあるようで、マツ林の近くで長時間過ごす人は気をつけた方が良いかもしれません。


17日(土)から18日(日)にかけては低気圧や前線の影響で全国的に雨が降り、風が強まる所もある見込みです。
マツの木の近くでは、車や路面などが汚れることがありそうです。