コロナ禍から回復し、活況を取り戻しつつある長崎への国際クルーズ船寄港。特に中国からのクルーズ客の存在感が増しています。現場で直面する新たな課題とは――。変貌するクルーズ観光を地域経済への視点から考えます。

住吉光アナウンサー(以下:【住】):長崎の暮らし経済ウィークリーオピニオン。今週も平家達史NBC論説委員とお伝えします。

平家論説委員(以下【平】):よろしくお願いします。

長崎港に活気!クルーズ船寄港、コロナ禍前超えのペース

【平】長崎港のクルーズ船寄港数が、今年2月以降はコロナ禍前の2019年を上回るペースで入港していることは前回のこのコーナーでも触れましたが、その中身についても考えるべき局面にあると思います。そこで今週のテーマはこちら──

インバウンド対策「量から質へ」です。

昨年度の長崎へのクルーズ客を国籍別に見ると、最も多かったのが中国の人たちです。今回は、変貌しつつある長崎のクルーズ観光、その中でも注目される中国からのクルーズ客の現状に焦点を当てます。4月28日、長崎港に大型国際クルーズ船が入港した日の様子を取材しました。